PHILOSO-FISH ふじいの釣り

関西を中心に釣りの記録やHOW TOを紹介をします。マルチアングラー。

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釣行記 川のスモールマウスバス釣り(と、やってみて思う事)

 

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 注意:スモールマウスバスを含む、ブラックバスの無許可の移植放流は法律により禁じられています。

 

近年西日本エリアでも確認されるようになったスモールマウスバス...

私が高校生くらいの頃は、東北地方の湖にしか生息していなかったので、憧れの魚でもありました。

しかし、今では無秩序な違法放流によって、全国に拡散しつつあります。

複雑な事情を抱えたこの魚ともっと真剣に向き合ってみたいと思い、釣りに行ってきました。

今回、その釣行の様子と感じたことをお伝えいたします。

 朝マズメは...

2021/7/18 天気曇り時々雨 気温23⇒31℃

 

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朝5:00頃、河川近くのキャンプ場から釣りを開始。

新型コロナウィルス蔓延防止の為、キャンプ利用が禁止されていました。

野草や灌木、茨が生い茂るキャンプエリアを抜けて釣りをスタート。

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水温23℃ 笹濁り。

普段は川遊びがとても気持ちいいくらいの透明度ですが、水も増えて強く複雑な流れを作り出しています。

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ここ数日の豪雨の影響で状況が急変したことが伺えそうな雰囲気でした。

いつもならこのあたりに小バスの姿も見えるはずなのに。

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朝マズメにトップへの反応があるかも、と期待していましたが、9時ごろまでノーバイトでした。

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今回は姿も見えなかったですが、こういう所もスモールマウスバスが好みます。

足場が悪いので、装備には特に注意しましょう。

決して長靴やウェーダー、ましてやスニーカー等でエントリーしないように!

 

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道中、生き物たちの生命の活動を観察しながら釣り進めます。

 ようやくキャッチ

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本日の運命(大袈裟)のポイントに到着。

岩盤付近は水深約1.5mで、岩から離れると水深が3m程度まで落ち込むような地形です。

 

岩盤キワにスピナーベイトを通す⇒ノーバイト

10gのラバージグでボトムを叩く⇒ノーバイト

2.5gのジグヘッド+2インチくらいのホグ系ワームで探り直し⇒ノーバイト。

そこでtwitterでこのスポットの写真をアップし、経験値の高いアングラーに意見を求めてみました。

するとより軽いリグの使用を勧められたので、流れ過ぎて岩盤から離れすぎない程度のフォールスピードを確保できるリグを思案。

ジグヘッドワッキーやスモラバを試すも、流れのスピードに負けている印象がありました。

軽いリグでフォールスピードを稼ぐには...ネコリグ!

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カットテール4”(シナモンブルーシャッド)に0.9gのネイルシンカー、デコイのボディフック#5をワームのハチマキ前方に横刺し。

足元でフォールスピードを確認し、斜めに入った岩盤を叩きながらドリフトさせます。

徐々にレンジを入れていくと...葉っぱに引っ掛かったような、怪しい感覚。

 確かめるようにティップに重みを乗せると...

おお!!!魚の様です!!!!

強い川の流れ、豊富なエサで育った彼らは小さくてもパワフルです。

水深のあるエリアという事もあり、縦横無尽に走る様子はとても興奮しますね!

慎重に寄せて、足元でサイズを確認してから抜き上げると...

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サイズは大きくありませんが、狙い通りのイッピキをキャッチする事ができました。

使用タックル

ハーモニクス スタッカート70LBS-HX/TULALA(エクストリーム)

19ヴァンキッシュC2500SXG/シマノ

R18フロロリミテッドハードBASS/シーガー(クレハ合繊)

 

キャッチしてから、落ち着いて周りを見渡すと、曇り空から晴れ間がのぞいていました。

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スモールマウスバスを始めとする捕食活動を視覚に頼るタイプの魚は、完全なローライトよりも明暗・清濁などがはっきりするシチュエーションの方が口を使ってくれやすい印象があります。(南国リーフや、青物・カツオ類のプラッギングにも共通しますね!

あと、スッポンもキャッチ(笑)今度はコレを専門に狙いに行くのもあるいは...

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同行者も一匹キャッチしたところで、新規開拓の為に移動です。

 新規開拓は失敗するも...

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 新規開拓ではあまりキャストができないので体力ばかりを消費します。

しかし、美しい景色に囲まれ、冷たい水を感じていると疲労感はあまり感じにくいですね!

開拓ではキャッチもバイトも得られませんでしたが、いくつかのエントリーポイントなどを発見することが出来ました。

 

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正午12:00。いよいよタイムリミットが近づいてきました。

最後にもう一匹だけ釣って帰りたいと思ったので、朝にキャッチする事ができたポイントにとんぼ返り。

朝より透明度が回復している様子です。

岩の間も2m程度水深があり、ところどころ流れが緩む所もあります。

そこを朝と同じタックル、ルアーで流してみると...

ココッとバイト!

フッキングに至りませんでした。

すぐに回収して同じコースを流します。

バイトが出るタイミングに集中し...ティップに振動が伝わった瞬間にフッキング!

ヒット!

先ほどより一回り大きそうです。

こちらも気持ちよく竿を絞ってくれます。 

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 大したサイズではありませんが、追加イッピキ!

 

この後は小さいバイトはあるもののフッキングに至らず、納竿としました。

 

 バスを食べよう。

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...バスフィッシングはリリースが前提?

そんなことありません。とても美味しいお魚です。

食べたことがない人は、何も試さないでリリースするのはもったいないですよ!

という事で今回釣れた2匹を持ち帰りました。

特定外来生物法で、生きたままの搬送は禁止されています。必ず絞めて持ち帰りましょう。)

 

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分かりますでしょうか。

まだ25cm程度ですが、しっかりと内脂がつき始めています。

キレイで豊かな川で育ったスモールマウスバスは、食用魚としてもとても高いポテンシャルを秘めています。

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上質な白味です。

惜しむらくは、淡水魚である事。

生食は厳禁です。

 

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シンプルに塩焼きにしました。

魚の味が一番わかる料理方法ともいえるでしょう。

臭みやえぐみ等は一切ありません。

バスはよく皮が臭い、内脂が臭い等と言われます。

しかし、ことアユ釣りが盛んな川のスモールマウスバスに関しては、その全てが美味しいと感じます。

パリッと焼き上げた皮で、しっかり脂の乗った身を包むように箸で取り上げ、白いご飯で頂く...たまりません。

リピート確定です。

 

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 バスと言えばのフライにもしてみました。

当然美味しいです。

味覚が敏感な子供(2歳児)も「おいしい!」といってすぐに平らげてしまいました。

 

 外来魚について思う事

さて、ここまでこの魚の魅力を書き上げてきましたが、彼らは特定外来生物法で指定されている侵略的外来種である事には違いありません。

 

しかしながら、私見ではありますが日本の生物多様性を守る、という事は果たして特定外来種を悪者に仕立て上げる事でしょうか。

一般的に人は「善」「悪」など2種類の物に分かれていると考えたくなりがちで、複雑な思考を避けるようにプログラムされているようです。

また、不景気が続き先行きが不安定な時代こそ、人は自分を「自分を守ってくれる強い善」にすがりたくなる傾向も強くなります。

 

そんな時代の波、人間の短絡的な思考に巻き込まれた彼らは生命の尊厳を取り戻す事ができるのでしょうか。

ブラックバス擁護派の反対側(駆除派、とは表しません)の人にも、信じたいイデオロギーはあると思いますし、純粋に日本の淡水魚が好きな方なりの主張があります。

それらは尊重すべきことだと思います。

 

しかし自分のアイデンティティを保つために「駆除している自分は正義の一部である=駆除派」といった偏った思想を持った人々については

「では、貴方が愛しているものは何?」

「貴方が愛している物を守る方法は本当にそれでいいの?」

「貴方の主張で人を動かす事はできるの?」

と問いたいものです。

 

バサーは愚かだ、バスは害悪だ、といって自分の反対側(と思い込んでいる側)を攻撃することで、失われた日本の水辺は戻ってくるのでしょうか。

 そもそも日本の水辺って何だったんでしょうか。

 

生物多様性が人の役に立つために必要なのであれば、人の生活を改善する為に必要であれば生物多様性は全く不要になる可能性だってありませんか?

 

 私には「私が好きだから」ということ以上に外来魚を含む魚たちを愛し、守る理由はありません。