ブラックバスの移植放流は法律で固く禁じられています。
今回の釣行場所では、地方自治体によるリリース禁止条例は施行されていないので、食べる分以外はその場所でリリースしました。
くれぐれも、他水系への移植放流、つまり生きたままで他の場所へ移動させることの無いようお願いします。
スモールマウスバス釣りが楽しい件
個人的な話ですが、近年まれに見るほどバスフィッシングにハマっています。
ジギングやらタナゴ釣り、フカセ釣りやエギング、渓流釣りと色々やってきましたが、今年はそんな波が来ているみたいです。
こと、スモールマウスバス釣りに関しては渓流釣りの雰囲気、ハタ系ロックフィッシュのファイト、シーバス釣りの流れ読み、バス釣りの戦略幅と、釣りとして面白い要素が満載ですね!
今回もその釣行の様子をお伝えいたします。
スタート
水温20.5度
気温は13~28℃くらい
晴れ時々曇り
水量は前回より随分低くなりましたが、これくらいが釣りをしやすくていいですね。
水はとてもきれいです。
夜明けと同時にスタートしましたが...
異常なし。
7:00頃まで魚の姿を殆ど見かけませんでした。
やはりこの魚、朝の早々にはあまり行動しないのか?それともエントリーする場所が良くなかったのか?
7時を過ぎたあたりにようやく魚の影がちらほら。
パニッシュ85Fに数匹のチェイスがありましたが、追う勢いを感じませんでした。
センコー3インチのノーシンカーをドリフトさせたり、カットテールのインチワッキーを転がしたりして反応を伺いましたが、イマイチ。
このことから、この日は
「反射的にルアーを追うスピードはない」
「流れ落ちてくるベイトも追うのは面倒」
といった魚の声が聞こえてきました。
ようやく釣れ始めた。
こんな時は、ダウンクロスでルアーをその場所に留め、魚の目線の先にルアーを泳がせ留めておく釣りが有効です。
今回はミドストでそういう釣りをしてみました。
川の流れに対してクロスにキャストし、あまりリールを巻かずに川底の起伏のある所まで流しながらワームをロールさせながら流すと....
ツーン!と気持ちいいバイト!
サイズこそ25cmくらいですが、川のフィッシュイーターという事もあり、良く引きますね!
使用タックル
フライテクス グルーヴィ70S / TULALA (エクストリーム)
アップグレードX8 0.6号/ YGKよつあみ
フロロファイターROOT X 1.5号/ ゴーセン
スーパーラウンドジグヘッド1/16oz#3 / ケイテック
シャッドシェイプワーム3インチ ワカサギ / ティムコ
この後、ポツポツっとレンパツ。
1匹ヒットさせるとかなりの数が集まってきます。
上手く釣ればもっと数を伸ばせるのでしょうけど、釣っては撮影、釣っては撮影としていたので活性を維持することはできませんでした。
反応が渋くなってきたところで移動です。
まだまだ釣れる
良さげな雰囲気。(見えバスがいるの、わかりますか?)
しかし、ヌカカが滅茶苦茶多い...
先ほどの所より流れが緩やかなので、リグを軽くして、そのためにタックルのセッティングも変更。
一口にリグを軽くする、と言っても、単純にジグヘッドのウェイトを下げる事だけではありません。
今回はワーム全体で流れを受けてくれる必要を感じたので、ワームの浮力を利用してリグを軽くする手法をとりました。
使用タックル
ハーモニクス スタッカート70LBS-HX / TULALA(エクストリーム)
21コンプレックスXR F4 C2000HG / シマノ
R18フロロリミテッドハードBASS/シーガー(クレハ合繊)
スーパーラウンドジグヘッド1/16oz#3 / ケイテック
スーパーリビングフィッシュ3インチ ビビッドワカサギ / ティムコ
ちょい良型も釣れました。
キャストごとに活性が上がり、足元にどんどん魚が溜まっていきますが、ヌカカの猛攻に耐えられずエスケープ。
虫除け、持ってくればよかった...
ひたすら釣れる
最後のポイントでは長袖を着てヌカカ対策!
ようやく釣りに集中できそうです。
上の画像奥に向かって川は流れていますが、手前に数匹写っているニゴイの向きから分かるよう、流れが反転するポイントです。
ここでも軽いリグを...と思いましたが、同じ釣り方で釣るのも面白くありません。
色々試してみました。
- ダウンショット⇒張り詰めたラインのピシピシ感を嫌っているように感じた。
- ホバスト×スーパーリビングフィッシュ⇒ウェイトが軽すぎてリグの移動スピード、ワームが水を動かす量が不足しているように感じた。
- ホバスト×フラッシュJハドル⇒テールが出す水の動きには興味を持っていたが、リグの移動スピードが遅い。
- シャッド類プラグ⇒スピードも動きもいいが、ラインの貼りを嫌っているように感じた。
...結局一番釣れるのはミドスト、今日の正解はミドスト。
気づいたころには結構な数のバスが釣れていて、充分満足してストップフィッシングしました。
釣りの最後のお楽しみ
さて、バスフィッシングの楽しみはキャッチアンドリリースで完結することが一般的だと思いますが...
私はブラックバスを持ち帰って食べます。
これは駆除が目的ではなく、単純に美味しいからです。
量的に多ければリリースもします。(リリース禁止条例のない所では、の話です。)
脳天を絞め、エラを切り、川の中で頭を振って徹底的に血抜きをします。
そして、クーラーボックス内の温度を5度くらいに保って一番いい状態で持ち帰ります。
まな板に並べると、丸々と太ったとても美味しそうなお魚に見えませんか??
実際、とても美味しいんですよ!
オススメは塩焼き。
(生食は食中毒のリスクがあるのでお勧めしません。)
皮と身の間の脂がとても美味しい...
その他、ムニエルやフライなど、皮目を美味しく頂ける料理がばっちりです。
臭みなんてものは殆どありません。
気を付けて欲しいのは2点
「丁寧に持ち帰る事」
「ヌメリはしっかりとる事」
バスアングラーは魚の持ち帰り方に無頓着、というか持ち帰り方を知らない人が多いように思います。
キチンとしめ、血抜きし、しっかり冷やして持ち帰る事が美味しく食べる秘訣かと。
あと、台所に魚を出した時にしっかりタワシやフキンを使ってヌメリをとってください。
同じくハタなどの根魚、ヌメリがある魚は徹底的にタワシでこすって、ヌメリを水で流します。
食べる時も釣りと同じくらいに拘りたいですね!
食べる理由について
私はブラックバスに限らず、釣れた魚の一部を持ち帰り食べます。
食べるに困っているわけではありません。
ある意味、快楽の為に魚の命を頂いているといっても過言ではないでしょう。
では、この逆について考えます。
「必要だから、食べる」
「必要だから、生かす」
必要不必要で判断した時、この贅沢な遊び「釣った魚を食べる」と言う行為は否定されるものでしょう。
では、不必要だとしたら、身近にいる魚の真実に誰が目を向けるでしょうか。
人類の存続や発展に必要か不要かで論じるならば、ため池などはすぐに埋め立てるべきですし、水辺に近づく事自体リスクでしかないでしょう。
私たちは、こんな無駄を通じて、無駄と繋がる事で自分の幸福と、誰かや何かの為になっている、と言う風に考えるのはいかがでしょうか。
現に、しょーもないお魚を釣って喜べるのは釣り人くらいでしょうから。
今回の参考記事
私は釣りにおいて、人に聞いて近道することに躊躇しないタイプです。
「釣りって自力で考えるから楽しいんではないの?」
と言う意見はよくよくわかりますが、私は自力で考えられる限界を超えて魚の事をもっと知りたいと考えております。
今回はあまり経験がないスモールマウスバス釣りということなので、こちらの記事を参考にさせて頂き、釣りに挑みました。
スモールマウスバスの基礎が詰まっていて、より具体的に魚の事をイメージして釣りをすることが出来ると思います。
バス釣りやその他のつりの経験者であっても、スモールマウスバスを初めて狙う方は百読の価値あり、です。