ブラックバスの移植放流は法律で固く禁じられています。
今回の釣行場所では、地方自治体によるリリース禁止条例は施行されていないので、食べる分以外はその場所でリリースしました。
くれぐれも、他水系への移植放流、つまり生きたままで他の場所へ移動させることの無いようお願いします。
マルチアングラーとしては色んな釣りをすることを楽しみにしていますが、振り返ったら結構年単位で釣りのジャンルを変えているな、と。
今年、来年あたりはまだ近畿のスモールマウスバスをやっていそうな気がします。
さて、今回は初めての釣り仲間とのコラボ釣行でした。
ワンちゃん(カズキ)さんです。
私は川スモール1年生、対してカズキさんはベテラン川スモール師...
上手く案内することより、胸を借りて私が知っているポイントを攻略してもらうという心づもりでの釣行でした。
減水&気温低下
午前5:30...まだ暗かったので、車内で談笑。もう面白い。
数日前からずっと晴れ 気温9度
水温10度
減水...上流のダムの放流量は1.72m²/s、貯水率は76.8%とのこと。
これ、今度から記録しておこう。
地形を説明しながら、近くでカズキさんの釣りを勉強させてもらうスタイル。
しかし、普段カズキさんがされているエリアとの決定的な違いが...
水がクリア過ぎる。
そして今日に限って流れが全然ない。
急な気温低下にも拘わらず、バス自体の回遊はある模様。
しかも全体的に魚のサイズがでかい...
二人してあれやこれやとやってみましたが、ミドストでレギュラーサイズをばらした程度で特に目立った反応は得られず。
面白かったのは、この渓谷に太陽が射し出したころに見えていたバスが綺麗にいなくなったこと。
あいつらどこ行ったんや???
と首を傾げていました。
見えバスに翻弄されて、タイムロスを感じながら次のポイントへ行くも似た感じ。
「エサは取りたい。ベイトもいる。ただ流れが無い事と高い透明度が状況をシビアにしている」
という印象です。
低水温による活性ダウンはあまり影響がない??今後の研究課題です。
ようやく釣れた!ら、どうなるか!!
写真じゃ伝わりにくいですがきっと風速6mくらいです。
足場、崖で5mくらいです。落ちたらぞっとしますね...
しかし水深があって風が吹き抜けて水面を荒らしています。
4~5mくらいの最深部に1.3gのミドストを落としてボトムから~50cm程度の所を泳がせていると....ヒット!!
すかさずカズキさんに声を掛け、私は無事ランディング。
こうなると忙しい。私の写真は後でいいや。
カズキさんに慌てて釣れた状況を伝えているうちに、カズキさんにもヒット!
カズキさんのファーストフィッシュは...
25cmくらいのアベレージ!
使用タックル
ポイズンアルティマ1611ML+ / シマノ
R18フロロリミテッド10lb/シーガー(クレハ合繊)
ダウンショットリグ
タングステンシンカー5g リーダー20cm
DASオフセットフック#1 / ハヤブサ
セクシーインパクト3.8in / ケイテック
私の釣れ方を即座に分析してアジャストされました。
ドクリアの為、上層まで移動したくない口を使いたくない様子。
強い向かい風の中、しっかりボトムを取れる重量のダウンショットシンカーを選択し、ラインスラックだけ、リーダー20cm分だけしゃくり、ボトムでワームをダートさせた。
なんとか釣れてよかった~!!!!私が心配するまでもありませんが(笑)
すると私は釣りをする勢いがプシュー!!っと音を立てて抜けていくのが分かりました(笑)
スカリを準備し、魚を入れて浮かべるとその周りにまた魚が寄ってきます。
高い足場から適正な重さのリグを選択し、スカリ周り丁寧にアプローチをするカズキさんは...
ほい!!
カズキさん、難なく2匹目!
私は動画撮影などをしながらキャッキャと楽しんでいました。
そして...
本日イチ!
30cm中盤でしょうか。マッチョなお魚はサイズ以上に貫禄がありますね...!
スカリ回りに寄ってきた魚はそのまま見えている水深にアプローチするのではなく、その近くにキャストして追わせてから食わせるイメージ、とのことです。
私の釣果?あ!写真撮るの忘れてた!1匹釣れたし良いか。
釣りが楽しすぎると、写真を撮るのを忘れてしまいます。
それどころか、途中から竿を握る事すら忘れていました(笑)
その後、とあるスケジュールがあるためキリのいい時間にストップフィッシング。
お昼ご飯は...
お昼ご飯!
是非スモールを食べて欲しい!と言う思いから、現地で焼きましたよ...!
お味の方はもちろんグッド!な評価を頂きました!
特に尻尾周りの筋肉がお気に召されたようで、確かに身に味が詰まっているようで旨味を強く感じました。
雑さ極まりない料理?ですが、堪能していただきました...!
最後に釣れた良型はお持ち帰りされました。
滅茶苦茶美味かったそうです...!
スモールのムニエル
— ワンちゃん(カズキ) (@rp1_gk) 2021年10月24日
ガーリックトマトソース添え
皮目が、皮目が美味い‼️
臭みなど一切なく、旨味と脂が堪らないです。
マジでスーパーに売ってたら買うレベル
カレイとかタラとかの売ってる魚より全然美味い🤣 pic.twitter.com/TAlAytotpb
私もこれくらい上手に料理できれば...精進します!
この後はぼちぼちと新規開拓し、この日の釣りを終えました。
カズキさんとは、また一緒に釣りに行く日を固く約束しました...
二日目
現地で眠ると睡眠時間をたっぷりとれます。
シーバスやアカメ遠征とは違い、真夜中に竿を振り倒さなくていい...(笑)
前日の21時には就寝し、朝5時過ぎに起床!
この日は水温13度。昨日一日晴れたこともあってか、急上昇した模様。
朝からずっと外にいると、景色の移り変わりがまるで心を洗うかのようで...
今日も一日気持ちよく釣りができそう!
昨日調子が良かったスポットに最初からエントリー。
風もなかったので、ミドストについてくる魚を確認しようとしたらすぐにヒット!
使用タックル
ハーモニクス スタッカート70LBS-HX / TULALA(エクストリーム)
21コンプレックスXR F4 C2000HG / シマノ
R18フロロリミテッドハードBASS4lb/シーガー(クレハ合繊)
スーパーラウンドジグヘッド1/16oz#3 / ケイテック
スーパーリビングフィッシュ3インチ ビビッドワカサギ / ティムコ
幸先がいいなぁ、いいなぁ....
ん?あ!!!!!
偏光折れました。
最近釣りに行くたびになんか壊してる気がします。
仕方がないので、偏光グラスをドラゴンボールのスカウターみたいにして釣り続行...
昨日のカズキさんの真似をしてみました。
リーダー10lbでも全然食うな...
グリッサンド77 / TULALA(エクストリーム)
20ツインパワーC3000XG / シマノ
アップグレードX8 0.6号/ YGKよつあみ
フロロファイターROOT X 2.5号/ ゴーセン
ダウンショットリグ リーダー30cm
コツコツ君3.5g/ + キロフックナロー#2/デコイ(カツイチ)
シラウオカラーにしたのは、視認性を挙げるため。
うん、風がない方が釣りやすい。
でも、レンパツはさせにくい印象...
昨日も叩いたから少しスレたということもあるのでしょうか。
キープはしたものの、この日の帰りの片付けを考えると食べるための処置をする気持ちになれなかったのでリリースしました。
しかし、グリッサンド77のワームの操作感にちょっと驚き。
もう少しセッティングを詰めればこれ一本でスモール十分かも...
そこそこ満足したので、新規開拓。
こんなきれいな渓谷に今や殆ど放流のアユやアマゴばかりです。
そこに外来種のスモールマウスバス...
この川固有の生き物たちってどこからどこまで?
美しい景色で釣りができる事には感謝しますが、違法放流は本当にここで最後にして欲しいです。
色々回って、ようやくバス発見。
しかし、透明度が高すぎて辛い...
なんとか一本!
少々ましなサイズが釣れて一安心でストップフィッシングとしました。
使用タックル
フライテクス グルーヴィ70S / TULALA (エクストリーム)
アップグレードX8 0.6号/ YGKよつあみ
フロロファイターROOT X 1.5号/ ゴーセン
スーパーラウンドジグヘッド1/16oz#3 / ケイテック
シャッドシェイプワーム3インチ ワカサギ / ティムコ
そういえばカズキさんも納得のYoU太郎さんのスモールのHOWTO記事。
川スモール入門ならまずここから始めるといいと思います。
日本の景色とは
セイタカアワダチソウとススキ。
セイタカアワダチソウは外来種です。
ススキもまた、産業革命の内の移動技術の革新によって国内の至る所に分散され、いわゆる国内外来種です。
先述の通り、この川では本来いなかったであろう量のアユやアマゴが放流され、ニシキゴイも多いです。
「日本の生き物」だから許されるのでしょうか。
生物多様性という観点から言えば、それら全ては許されないはずです。
スモールマウスバスは肉食性が高いからと言いますが、アマゴもバリバリの肉食です。
放流されるアユは琵琶湖産で、冷水病を運んで現地産のアユに被害を拡大させています。ましてやコイなんて...
都合のいいモノや耳障りの良いものだけを許し、新しいものに論理が通らない理屈をつけて差別する事を「生物多様性」というのであれば、それは人間第一主義です。
地球の為、環境の為、日本の為...という笠に隠れて筋道が通らない差別は聞くに堪えないのです。
スモールマウスバスの違法放流については肯定しません。
が、昨今のバッシングの在り方を見ると、矛盾を感じずにはいられないのです。
さて、スモールマウスバスを含む、大好きなお魚の運命を握るのは誰でしょう?
正義?正論?道徳?
違います。
それを大切と思っている自分の倫理です。